夜勤の需要が多い診療科

女性の夜勤のお仕事といって思い浮かぶ業種といえば看護師。夜勤専従の看護師を多く募集している診療科には、固有の特徴が見られます。夜間に特化して勤務する事が出来るナースを募集している診療科としては、集中治療室や救命救急室が挙げられ、そのほかにも認知症に特化したケアを提供している診療科や、精神科などの分野でも夜間の勤務が可能なナースを多く募集しています。夜間の勤務で重要なポイントとしては、どの程度の人員が配置されているかです。比較的病状が安定し、自立した行動が可能な患者を収容する診療科での勤務は、人員が一名体制で配置されているケースも見られます。また、総合病院の救急外来や急性期病棟などから夜間勤務のナースの求人が出ている場合には、複数名の人員が確保されている事が一般的ですが、病状が急変したり、重篤な患者を扱うことも多くなるために、人員が多い場合でも心身ともに負担の大きな職務となるケースが見られます。そのため、看護師が夜間勤務を探す際にはそれぞれの求人先の診療科の特性や、必要とされるスキル、看護師の人員の配置割合などを調べて希望条件に見合う勤務先を見つけ出さなければなりません。

一般的な病棟勤務の夜勤の場合は、バイタルチェックや、点滴の管理業務、排泄の介助など、基本的な職務内容となります。急性期の病棟や集中治療室での夜勤の場合は、パート勤務でも各種の医療機器の操作やデータ管理に加え、心肺停止や重度の頭部外傷などにも対応し、高度な治療を提供しなければならないことが多い為、より高度なスキルと臨床経験が必要とされます。

夜間看護師の強いところは、重宝されるところです。体調管理がきちんとできないと勤まらない仕事なため、あまり人が殺到する求人ではありません。ただ、ここに特化した看護師になれば生涯職に困ることはないでしょう。当然のことながら、夜勤は収入面で相当な差をつけられます。一時的に夜勤でお金を貯めるという方向ならやりやすいかもしれませんが、将来的に夜勤メインで活躍したいとなると、年齢と共に弱っていく体力的な部分も考慮しながら日々の生活スタイルを整えていく必要があります。それを踏まえた上で収入を第一に考える方は、夜間看護師の求人を視野に入れるのも有りではないでしょうか。